小さい時、大人の言いなり。何の意味もわからず、言われたら何でも言う通りに従うことしかなかった。褒められたら、もっと頑張らなきゃって、嫌われないように期待させなきゃいけないって必死だった。実父の毎日のキス。
唇に。ほっぺも。お風呂。素手で、身体を、隅々まで洗われること。脚を広げられて、またを痛いほど、洗われること、頭、洗う時に指に絡まる髪の毛を無理にほどこうと、引っ張ること。お仕置きの時、パンツを下ろされて、
人前でも構わず、お尻を叩かれること。毎日、
一緒にお風呂に入ること。幼稚園までは、親戚のおじさんや、近所のおじさんや、大学生のお兄さんと、いつも一緒にいたこと。お昼寝もしてたこと。またを開かせられて、匂いを嗅がれること。私の体を隅々まで、触ること、遊びはお医者さんごっこ。私がいつも患者さんの役。あちこち、キスされてたこと。ただチヤホヤされるお人形さんだったこと。小学校上がったら、同級生の男の子にスカートの中を覗かれたり、いきなり、キスされたり、膨らみかけた胸をさりげなく触られたり。中学では、走って揺れる胸を、毎日、好奇な目で見られて。子供だったから、知らなかったこと。大人になって、知って、よみがえってくる、記憶。そう、こんなこと、されていた。
懐かしいな。って。何の感情もないし、傷ついてもいないけど、いやらしい目では見てほしくなくて、私の存在をただ愛してほしかった。
性欲の道具のようには扱ってほしくない。
今も。私の体は、器なの?箱なの?私の心は?置き去りにしてほしくない。もっと大切にしてほしい、それだけなのに。理解してくれない。ただ、普通のデートがしたい。他愛ないことがしたい。なのに、外出ると誰も私の手を繋いではくれなくて。キスも断られる。私は人とは思ってはもらえないのかな。