妹が死んだ。
自宅の自室のドアノブで首を吊った。
その事を両親は「自死はマズイ、持病の発作と周りには言おう」と、姉もうなづいた。
妹の名誉を守ってあげなければと家族たちは言っていたけれど私は納得出来なかった。
自死をするということは訴えたい事があるからだと私は思っていて、せめて彼女の親友には伝えた方がいいのでは、良くしてくれた親戚には伝えた方がと言ったらそれは彼女の名誉を傷つける行為だと強く否定された。
私の目には名誉を守ってほしいのは自分たちの方で、妹をダシに使っているようにしか映らなくて辛い。
ただ、嘘をつかされているから辛いのか、本気で彼女を思って辛いのかは正直自分のことなのにまだ分からない。
本当の事をちゃんと誰かに聞いて欲しい、今のままだと話せない事が多くてずっと澱のように重いものが残り続けていて消化できない。
こうやって書けば妹の為ではなく自分が楽になりたくて話せないのが辛いんだなと理解できた気もする。
彼女は本当はどうして欲しいんだろう、どうしたらちゃんと気持ちの整理が出来るんだろう。
もっと詳しく言えばいつも喧嘩をしない私と妹は当日のお昼、カレーを食べながら少しだけ姉妹喧嘩のような事をして、話の流れで彼女が辞める事になった元職場の上司から言われたことを激怒して訴えてきたので私は彼女に「そういう生意気な所が話聞いて貰えない原因なんじゃない?」と言ってしまった。あれが引き金だったんだと今でも思っている。
多分この話を今誰にも出来てないのが私は辛いんじゃないだろうか。そういえば妹が亡くなって数ヶ月、まともに泣いていない、モヤモヤしてるからなんだろうか。
今日匿名でこういう風に吐き出せてよかった。
読んで気持ちのいい話してばないのでここまで読んで頂き、本当にありがとうございます。